技術と社会システム・ライフスタイルで技術革新を喚起することを軸とし、五つの戦略で推進する。その一つの「グリーン経済成長の実現」では、低炭素化や資源循環につながる資金を投じ、生活の質の向上と経済成長の同時達成を目指す。　政策では１３年度から環境ファンドを立ち上げ、地域における再生可能エネルギーの導入を支援している。「未来を支える技術の開発・普及」の戦略では、エネルギーの自立分散や循環型社会を加速する技術に重点を置いて開発を進める方針だ。　【成果問われる】　今後は中環審の武内和彦会長（東京大学サステイナビリティ学連携研究機関長・教授）と中環審の各部会長らが同ビジョンを検討。さらに６月に開く総会で審議する。環境省はこれらを踏まえ、１３年４月に閣議決定した第４次環境基本計画を具体的な行動に落とし込む素材として同ビジョンを活用する考えだ。　同ビジョンはマクロ的な視点を取り入れ、環境政策の可能性やあるべき社会像などスケール感を示した。これがなた豆歯磨きを絵に描いた餅にならないような取り組みが重要だ。今後、政策をどう展開し、口臭予防の成果につなげられるかが問われることになりそうだ。